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「よく生きる」ことに通じる"食"

「進研ゼミ」や直島のアートなどでおなじみの同社だが、事業領域は教育から介護までと、多岐にわたる。生きるうえで不可欠な「食べること」を再考する、食育にも近年特に力を入れており、5年前には社内シンクタンク「食育研究所」を設立した。
 事業を全国的に展開する同社だけあって、人材も全国各地からここ岡山本社に集まっている。そこで聞かれるのは、瀬戸内の魚介やとれたて野菜など「岡山の食材は美味しい」との声。その実感は、地産地消の大切さを説くという仕事にも反映される。
 ちなみに社屋の地階には社食があり、温かい食事が提供されている。それにも関わらず手作り弁当派が健闘しているのは、同社の食に対する意識の高さが表れているからだろう。

所在地/岡山市北区南方3-7-17
TEL.086-225-1100(代)
http://www.benesse.co.jp/



  高校事業部 基盤推進課 小谷 智子 さん


・仕事内容は?

高校生向けの英語のテスト、GTEC(ジーテック)っていうテストなんですけど、
それの英作文の部分を海外の採点者に採点依頼をしています。
そこの採点拠点の運用管理とか、海外との連絡窓口であったりとか、基盤面なんですね、
この(名刺の)基盤推進課っていうのは。実際に採点しているわけではないです。

・社内にいることが多い?

そうですね、内勤です。パソコンと電話でのやり取りが中心です。

・お弁当を作ったのは?

ほぼ私ですけど、主人が直島で仕事していて、同じ会社なんですが、
卵焼きだけは主人に作らせました(笑)。日によっては主人がつめることもあるし。

・今日も共同作業?

今日は一部ですね。直島行く日は朝が早いので。

・ご主人は毎朝通われてる?

そうですね、島勤務の日もあれば、南方勤務の日もあります。
今日こっちだったら全部作らせようと思っていたんですけど(笑)。

・ランチは誰と?

今は基本的に机で一人で食べたり、横に誰かいれば誰かと食べたりなんですが、
子どもが長期の休みに入ると、家が近いので両方のお弁当を作って家で食べたりして。
お昼休み中に戻ってきたりします。

・じゃあ家にお弁当を置いておいて?

そうですね。どっちかわからない日は持ってきてそのまま食べたり、
持ち帰って一緒に食べたりすることもあって。
上が中学生で下が小学生なので、どうしても小学生の子だけが家に残っちゃうことがあるので。

・ランチは12時~13時?

はい。

・好きなおかずは?

なんだろう、野菜系ですかね。

・どういった野菜?

今日もなんですけど、ブロッコリーとか、
なんかお弁当に使いやすいので。

・他には?

そうですね、あんまり考えたことないんですけど、
基本的に夕ご飯の取り分けでお弁当にしちゃうので、
弁当にしようと思ってすごく作っているわけではないですね。

・苦手なおかずは?

特に好き嫌いとかそういうのはないんですが、私、結構アボカドとか好きなんですけど、
ちょっと弁当向きじゃないじゃないですか。ちょっと残念ですね。
変色もしやすいですし、いたみやすいですし。

・お弁当を持ってくる理由は?

今上の子が中二で13歳になるんですけど、
保育園の時って3歳以上になると米飯だけ持っていかないといけないんですよ。
ごはんを朝、子どものほんのちょっとのごはんのために炊かないといけなくて、
そこから自分もちょっとずつ(お弁当を)持っていくようになって。
子どもの送り迎えがあると、残業できずに帰る時間が限られるので、
お昼をやっぱり有効に使いたくなるっていうか。
そこから始めたので、もう13歳ってことは10年ぐらい続けているのかなと思って。
そのころから、途中は社食と組み合わせたりもしてたんですけど、
まあ基本的にそれ(お弁当)に慣れてしまって。

・ほぼ毎日弁当?

そうですね、誰かがもっていく…主人のも作るし、娘の部活とかあれば作る日もあるし。

・部活してたら土日もですよね?

そうですね、土日もゴールデンウィーク中も作りました。

・節約ではなく、子どもさんのためにお弁当を作るようになった?

そうですね、時間のやりくりが発端で、その生活に慣れていったっていう。

・朝作る?

おかず類は夜取り分けておいて、朝炊いたごはんを入れて、
あとはだいたい詰めるだけですね。夕方もごはんを炊くときもあります、
最近子供の食欲が半端じゃないので(笑)。
なんか急に大人だけ麺類になったり、ごはんが足りなくて。

・お弁当の内容は子どもと大人で変える?

変えないです。

・おかずの名称は?

十五穀米…混ぜて炊くだけです。
ブロッコリー…10年以上のメニューですね、これは。
ブロッコリーと豚肉をマヨネーズと醤油で和えたもの
鶏肉をいためて、きざんだ梅干と麺つゆと鰹節であえたもの  
…冷えてもおいしいですよ、これは。
(ご主人が作った)卵焼き
コールスローサラダ
プチトマト

(卵焼きに入ってるのは)パセリなんですけど、仕事は旦那のほうが忙しくて、
心の癒しがベランダでパセリを作ることなんです(笑)。
パセリと、今大葉も作ってて、大葉はちょっとまだ出てきてないんですけど。

・自家製ですね?

自家製です。自家製パセリを卵焼きに入れてもらいました。

・これ癒しなんですね?

無になっているときです(笑)。
大葉が育ってきたら、こっち(鶏肉の和えもの)に和えたりします。

・ベランダでいろいろ作られてるんですね?

いろいろじゃないです、今2種類だけ。
あとプチトマトは(弁当の)隙間が空いたら
いつも入れられるように常備しています。

・お弁当にまつわる思い出は?

やっぱりお弁当というのは(子どもの)保育園時代の
ばたばたしていたころを思い出すんですね。すごく時間確保に
とらわれてたとは思うんですけど、なんかお昼の時間をいかに有効に使おうかと思って
出てきたのがお弁当っていう。やっぱり買いに外に出たりここ(社食)に来たりすると
みんなと時間が集中したりして。(それを避けて)やりかけの仕事とかそういうのを
できるだけお昼に消化して。休みつつ。

・じゃあ昼はあまり時間ない?

逆に(夕方)帰ったらまた子どもが帰ってきたりしてばたばたするので、
子どもの書類とかありますよね、学校の、書いていかなきゃいけないやつ。
ああいうものを(お昼休みに)持ってきてやったりとか。
今はけっこうぼけっとしてることも多いですけどね、子どもも育ってきて(笑)。

・ご主人も全部自分で作る?

最近は忙しいんでしないですけど、弁当にしたい日は結構自分で取り分けてたりしますね
、晩ごはんの残りとか。卵焼きだけは、主人にどうしても私が勝てなくて。
ふんわり感ていうんですか、冷めたときにお母さんのちょっとぱさぱさしてると、
娘から厳しく(言われます)。
朝に卵焼きの残りが出た時も、どっちが作ったの?って聞かれるんですよ。
お父さんのだったら食べるけどって(笑)。そこだけは主人に勝てないんですよ。

・ご主人も毎日お弁当を持っていく? 

直島にもカフェとかできましたけど。毎日のことになるとちょっと食べられないので、
持参したらいくらか野菜とかも摂ってくれるかなと。
でも主人はときどき(弁当を)持って帰って家で食べたりすることもありますよ。
私はだいたいお昼に食べられますけど。

・お母さんとご自身とでは、弁当の味に違いはありますか?

そうですね、母親のほうがやっぱり料理は上手ですね。まだ越えられないと思います(笑)。

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