DATA
花屋別館
鳥取県東伯郡三朝町三朝818-6
TEL.0120-126878
一泊/11,000円〜
(お一人様、二食付き)
日帰り入浴/大人500円、子ども無料(15:00〜21:00)
泉質/ナトリウム・塩化物泉、ラジウム泉
http://www.misasaonsen.com/
年齢は不詳でございます(笑)。うふふ。
みなさん、お客様にも嘘ついてますんで(笑)。ばれてはいけませんので(笑)。
そうですね。ここに嫁いでからですね。
そうですね。まあ昔のお見合いから恋愛にという感じでしょうか。
私は広島から嫁に来まして、あまり知り合ってから
回数もない内に連れ去られてきました(笑)。
違いますけどね(笑)。うふふ。
そうですね。うちは嫁に来るまで手に職を付けるということで、
親にとにかくお茶とかお花とか和裁・洋裁とか、
昔は資格を取れということで、
高校時代から色んな資格を取ってきたわけで、
ですからどちらかと言えば
洋裁の方に進みたかったんです。
そうですね、手先のことで身を立てたいと思ってましたね。
そうですね。昔は今みたいなパソコンもないですから、
タイプの時代ですのでね。
英文タイプ、和文タイプ、テレックスとか
電話交換士も免許がいりましたしね。
ええ、今みたいなことないんでね。だから簿記とか、昔はそろばんですね、
そういった級とか全部取ってきましたので、
ここに来て即、全部役に立ちました。事務員としてね。
優秀な事務員で(笑)。
だから慣れない仕事っていうよりも事務員になったようなつもりで、
事務関係の仕事は全て経理から始まって色んなことが役に立ちました。
なかでも交換台は昔は大きな、ご存じないでしょうけど、
ヒモで結ぶような交換台があったんですよ。
お客さまの部屋と外線はヒモで繋ぐというように、交換台も、
免許がないと機械が入らないという時代で。
はい。免許持ってたのでテレックスも入ったり。
テレックスって分からないでしょうけど、
テレタイプみたいな。
業者間との予約が入ってくるのをOKを出すというね。
今で言う何ていうかな、打ったものが向こうに行くって感じなんですけども(笑)。
そういった形の物も入れさせてもらったりして、まあ役に立ちました。
いい嫁でしょ(笑)。あははは(笑)。
いい事務員です(笑)。
そうですね。和裁もしてきたので、着付けとか自分の着物縫ったりとか、
まあ洋裁学校も行ってましたので、色んなことがまあ、
不思議と役に立つようなことをしてきたんですね。
全く違ったんですけどね(笑)。思いは違いましたけど役に立ちました。
そうですね。まあ事務員もしながら何でもかんでも仕事を覚えるために
各職場を全部回る、
回らなければ分からないというゼロからのスタートでしたのでね、
ご飯炊きも、まかないもしたり洗い場も入ったり、それで直ぐ調理師免許も取って。
そうなんです。取ったんです。
それだけ持ってなかったので、調理場に入って手伝うことで
調理師の免許を取ったりして、
やっぱり社員に色んなことを教えられながら、
まあいつの日か女将として認められるような間柄になってきたのかなと思うんです。
誰が教えるということがなかったものですから、年配の親のような社員がいっぱいでしたから。
全然旅館にタッチしてない母だったものですから、舅の方が来たら即、
「あんたが全部せないかん」とすぐ言われましてね。
歳は不詳です(笑)。うん十年ね(笑)。だから女将というよりも、雑役みたいなことしながらね、
今日まで今もしていますけど。だから、着物着て朝晩のご挨拶以外は雑役です。
そうそう。なんでもしなきゃいけないような家ですので。
来ていただいたお客様に必ずもう一度来ていただくという、
リピーターさんになっていただくという思いで接客はしています。
それは私だけでなく社員も全員でね。
やっぱりもう一度帰っていただきたいという思いですね。
ゲン担ぎで、というのは思いあたらないですけど、
やっぱりただ一泊二食食べてお帰りなって、
クレームもなくて、まぁどう言うかな、
ほぼ満足というかな、
何もなくて帰っていただくだけではいけないという、うちの教育方針ですか。
そこにプラス何かがないとまた帰ってきていただけないし、ましてや感動、一言でいえば感動かな?
ここまでしてくれるんだここの宿は、という思いまでしていただけるように、
という教育をしたように思いますね。
はい接客もフロントも全てお客様に接するものもそうですね。
スタッフがね。いま恵まれているというか。
やっぱり今言うのに普通だったら聞き流すのに、ああそうですかと済んじゃうことも、
やっぱりそういうことだったらこうしてあげた方がいいんじゃないか、
こうしてあげたら喜ばれるんじゃないかとか。
そう。そうれをフロントに言ってきたりすることで、今日の旅は何で来られているのかでも、
結婚記念日なんですよでも、ああそうですかで終わるかもしれないけれども、
じゃあ何かして差し上げなきゃという思いが係にないと、こっちには伝わりませんので、
やっぱり聞き逃さないで、一言ひと言ね。
そう何かプレゼントを差し上げたり、記念撮影してあげるとか、
朝までにお持ち帰りいただけるような写真を作ったりとか、
まぁちょっとしたことが思い出に残るお手伝いをしてあげるのは、
やっぱりお客様と接触したものでないと、いちいちお客様がこれだからこれ、といったね。
そうです。本当にいま言われたように、この仕事にマニュアルはないもんですから。
そうそう。そうですね。
そう。もう一歩踏み込んでね。
うちは子どもさん向けに作っているので、ファミリーターゲットというますか、
何年になりますかね、お母様方が赤ちゃんを連れて手ぶらで見える宿として、
ベビーグッズは全てご準備しております。だからキッズルームがあったりとか。
そうですね。だからオムツでもうちは全部揃えてますし。
はい。ミルクはお客様の体に合わせたものがありますからあれですけど、
それ以外のものは全て手ぶらでOK、というだけのグッズは用意してあります。
そうです。そうです。やはり手ぶらは手ぶらでいいですけど、
ベビーグッズの一覧表があって、
必ず事前にお客様にお送りして、
いる物に全部マルをしてもらって、
お見えになった時にお部屋にご準備してるんですけども。
その時必ず「何歳の何なにちゃん」と事前に書いていただいて、
当日係には全部、何歳の何なにちゃんが今日お見えになるということを連絡すると、
やっぱりお着きになられた時に「何なにちゃんいらっしゃい」ということが言える訳なんですよ。
子どもさんはもちろん喜ばれますよね。突然来て〝何なにちゃん〟って呼ばれ、こんにちはって。
お母さんやお父さんに対しても、ちょっとした心遣いといいますかね。
子どもさんが楽しかった、遊んでもらったとか、キッズルームがあったとかいうことは。
そうですね。
だからそれが思い出になって、また来年夏休み来るねとか、
去年来たからまた今年も来たよとか、
子どもさんの成長とともにまた来ていただけると嬉しいですよね。
ここが里帰りみたいな感じで来てくださったり、社員とももちろん仲良くなっちゃって、
そういった雰囲気なんですね(笑)。家族が帰ってきたって感じで、格式ばったご挨拶ではなくて、
やあお帰りという感じで(笑)、迎えられるような宿になってきたかなと思いますね。
そうですね。
親子三代で見えたりとか、今お客様の年代というのが
私ぐらいの年齢? 若い人ね(爆笑)。
まあ多いですね。グループとかね、
女性も男性もグループ旅行になってきましたね。
団体がなくなってきたんですよね、今。
そう。だんだんこの5、6年減ってきましたね。どうしてもグループ旅行で。
ご家族単位が多いですね。親子三代とかね。
県外もありますけど県内両方ですね。
まぁかえって、近いところで
ゆっくりしたいという方もありますしね、
広島、岡山、兵庫県が多いですね。
ないですね。
どこも行かないですね(笑)。 私は商工会とか女将の会とかで出掛けることはあるんですけどね。
何十年もないです(笑)。でもそういった会であちこちは行っているんですよ。
そうですね。
しませんね。田舎ですからね、ここだけの話(笑)。
倉吉行ってもね、
私がお茶飲んでたら、行った先に電話が入るようなところですからね(笑)。
そうなんです(笑)。捕まるんです(笑)。 だからまぁお茶は家で飲むと(笑)。お酒は家で飲むと(笑)。
そうですね、お客様には倉吉の白壁土蔵群とかをおすすめしていますね。
新しく「砂の美術館」が出来たり、結構賑やかでしたよ、砂の美術館は。
秘密じゃないですけど、やっぱり三徳山はおすすめしたいですね。世界遺産になればいいなと。
上までは何回か登ったんですよ若い頃に(笑)。
今でも若いですけど(笑)。
そうですね。三朝で一番の売りとなれば温泉ですし、
もちろん温泉に入るんですけど、
湯気を吸って治療に使ったり、
飲んだりとか三拍子揃った温泉っていうのもなかなかね、
また温泉が無味無臭ですからね、
もちろんお料理全部温泉水使って作っているんです。
そうなんです。だからお風呂上がったところでも温泉水ご準備していますけど、
お料理もお出汁から温泉水使って作っているんです。
温めることで効果も出るということですので、ご飯ももちろんですけど、
やっぱりお料理に使って少しでも体内に取り入れてもらえたらと思っています。
そうですね長寿な方も多いですし、癌に掛かっている方がね、
全国平均よりも少ないらしいんですよね。
100%だとしたら40%以下だって、
岡大の先生が40年位ずっと統計とってらっしゃるんですよね。
街全体に微量の放射線があるという、天然の放射線がね、ホルミシス効果といいいますか、
ラドンが気化した時も空気を私たちが吸っているということで。
本当に岡大の先生がずっと統計をとって、
三朝町民が癌に掛かって亡くなったていうのが少ないんですよね。
40%以下だとおっしゃっていましたね。
その時はあまり感じなかったんですけど、やっぱり疲れっていうのがないですね。
疲れない。疲れが取れるというような。
そうそう。
それと社員がね、いまほとんどお婆ちゃんになって辞めちゃってますけど、シワがないんですよ。
湯気の効果かなと思って。みんなテカテカしててね、温泉のおかげかなと、
ここに来た時に思ったんですよ。
みんな歳とっているのに綺麗だなと思っていたんですよ。
そう。蒸気のおかげかなと。毎日必ず入って帰りますからね、社員が。
いいですよ。温泉入浴付の職場で(爆笑)。
-----
Copyright © 2011 Sanyo Shinbun Jigyosha All rights reserved