女将を通して再発見する県内・近県の温泉旅館

 

 温泉旅館というものには必ず、高くそびえる山のような存在がある。
 それはその屋号の顔である女将だ。
 そしていい女将が支える旅館はすこぶる快適で、
 良心的なおもてなしをしてくれることが常である。
 そんな女将を求めて、旅館から旅館、温泉から温泉へと渡り歩く。
 それはまるで、女将という山々が連なった山脈“女将山脈”を制覇するようなものだ。
 かつて偉大な登山家が、なぜ山へ登るのかと問われ、「そこに山があるから」と答えた。
 なぜ温泉旅館を巡るのかと問われれば、堂々と答えよう。「そこに女将がいるから」だと。




 

 

 

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